2018年12月19日水曜日

グレタ・トゥーンべリさん15才 未来からの声

気候問題を訴えて2週間学校で座り込みストライキをした、15才の少女 グレタ・トゥーンバリさんをご存知ですか?
その彼女が、先日閉幕した COP 24 (第24回国連気候変動枠組み条約締約国会議) で世界190ヶ国の指導者達に対してスピーチをしたそうです。



今日字幕つきでご紹介している動画は、アメリカでトランプさんと大統領選を争ったバーニーサンダース氏が共有したもの(元ネタは Democracy Now! さんです)です。

今や伝説とされる、1992年 リオデジャネイロの地球サミットでセヴァン・スズキさんが行なったスピーチと並ぶ、歴史的なスピーチだと思います。

彼女は、2078年の自分をリアルに想像し、私たちに未来からの声を届けてくれます。
私たちに与えられた使命の1つは、未来から発せられる声に耳を傾けて、拡声して、彼らの語る新しい物語に耳を傾けること、そしてその未来を現実のものにしていくことなのではないでしょうか?



あなたがたは 子どもが 何よりも大切と言います でも その未来を奪っています
 しかも かれらの目の前で」


「システムの中に 解決策を 見いだすことが出来ないなら システム自体を 変えるべきなのです」


世界の指導者達に 懇願するために ここにきたのでは ありません    私たちが ここに来たのは 皆さんに伝えるためです    望むと望まないとに 拘らず 変化はもう起こっていると    本当の力は 人々にあるのです」




動画の日本語訳は Indiana Kuriki ですが、
CNN のサイトにスピーチ全文が掲載されていたので、併せてご紹介します。

・・以下スピーチ全文 (
https://www.cnn.co.jp/world/35130247.html)より・・

私はグレタ・トゥーンベリといいます。15歳です。スウェーデンから来ました。「クライメート・ジャスティス・ナウ」の代表として演説しています。
スウェーデンは小国なので、私たちが何をしようと問題ではないと言う人がたくさんいます。
でも私は、どんなに小さくても変化をもたらすことができると学びました。
もし、たった数人の子どもが学校へ行かなかっただけで世界中の注目を集めることができるのなら、私たちが真に望めば力を合わせて何ができるかを想像してみてください。しかしそのためには、それがどんなに不快なことであっても、はっきりと発言しなければなりません。
あなた方は人気低落を恐れるあまり、環境に優しい恒久的な経済成長のことしか語りません。非常ブレーキをかけることだけが唯一の理にかなった対策なのに、あなた方は私たちをこの混乱に陥れた、あの悪いアイデアを推進することしか口にしません。
それは大人気のない発言です。その重荷をも、あなた方は私たち子どもに負わせているのです。でも私は人気取りのことは考えません。私は気候の正義と生きている惑星のことを考えます。
私たちの文明は犠牲にされています。ごく少数の人たちが莫大なお金を稼ぎ続ける機会のために。
私たちの生物圏は犠牲にされています。私の国のようにお金持ちの国の人たちがぜいたくな生活をするために。その苦しみは、少数の人のぜいたくのために、多くの人たちが払う代償なのです。
2078年に、私は75歳の誕生日を迎えます。もし私に子どもがいたら、一緒に過ごしているでしょう。子どもたちは私にあなた方のことを尋ねるかもしれません。まだ行動できる時間があるうちに、なぜあなた方は何もしなかったのかと。
あなた方は、自分の子どもたちを何よりも愛していると言いながら、その目の前で、子どもたちの未来を奪っています。
政治的に何が可能かではなく、何をする必要があるのかに目を向けようとしない限り、希望はありません。危機を危機として扱わなければ、解決することはできません。
化石燃料は地中にとどめ、公正さに目を向けなければなりません。この制度の中で解決することがそれほど難しいのであれば、制度そのものを変えるべきなのかもしれません。
私たちは、世界の指導者たちに相手にしてほしいと懇願するためここへ来たのではありません。あなた方はこれまでも私たちを無視してきました。そしてこれからも無視するでしょう。
私たちは言い訳を使い果たし、時間も使い果たそうとしています。
私たちは、あなた方が望もうと望むまいと、変化は訪れると告げるためにやって来ました。真の力は人々のものなのです。
ありがとうございました。

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